はじめに
今回はアルミニウムの特徴と基礎について書いてみたいと思います。この記事をご覧の皆様の中には既にアルミニウムの加工をされている方や全くの初心者の方など様々だと思いますが今回は業界初心者へむけたアルミニウムの特徴を書いていきます。
金属加工業に携わっている方には常識な材料についてですが思わぬ発見があれば幸いです。
アルミニウムの特徴
金属加工では材料としてよく使われるアルミニウムですが、ありとあらゆる製品に使われています。身近なものですとスマートホンのフレームや缶ジュースの缶等。
自動車にも多くのアルミニウムが使われています。
そんな多くの製品に使われているアルミニウムの特徴を一つずつ上げていきます。
①比重が軽い
アルミニウムの比重は2.7。 鉄(7.8)や銅(8.9)に比べると約3分の1です。その軽さを活かして、自動車や鉄道車両、飛行機などにおける燃費・性能向上に貢献したり、部品の作動効率を高めることができたりします。
②耐食性に優れる
アルミニウムは、空気中ではステンレスと同様に酸化皮膜を形成するため、錆の発生や腐食を防ぎます。この優れた耐食性を活かし、建築や自動車、海洋開発などの分野で活躍しています。
③電気をよく通す
アルミニウムの電気伝導率は、銅と比較すると銅より劣るものの、比重が約3分の1のため、同じ重さの銅と比べると2倍の電流を通すことができます。この特性を活かし、送電線や配電線に採用されています。
④熱伝導率が高い
アルミニウムの熱伝導率は、鉄の約3倍。熱しやすく冷めやすい、放熱性にも優れているため、エンジンパーツや冷暖房装置、放熱フィン、ヒートシンクなどに用いられています。
⑤磁気を帯びない
アルミニウムは、非磁性体で磁気を帯びません。磁場に影響されない特性から、電子医療機器やメカトロニクス機器製品など様々な製品に用いられています。
⑥毒性がない
アルミニウムは毒性がなく、無害・無臭で衛生的です。重金属のように人体を害したり、土壌をいためたりしないため、食品や医薬品の包装、飲料缶、医療機器や家庭用器物などで広く活用されています。
⑦光や熱を反射する
純度が高いアルミニウムは反射性に優れ、光や熱、電磁波を反射します。この特性を活かし、照明器具や暖房器の反射板、レーザープリンターや宇宙服に使用されています。
⑧リサイクル可能
アルミニウムは、ほかの金属に比べて簡単に再生できるうえ、品質も落ちません。そのため、省エネやリサイクルに貢献します。
まとめ
以上がアルミニウムの代表的な特徴です。アルミ合金等例外もありますがほとんどがこの特徴を持っています。
ぜひお役立てください。