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金属3Dプリンターを使い、SUS420J2という素材で加工した際に応力のため発生するクラックを防ぐ技術「SRT工法」のご紹介。
金属3Dプリンターでは、層を重ねるごとに応力が発生しますが、SRT工法は、応力が増えすぎる前に定期的に開放するという工法です。
今回は金属3Dプリンターで造形を行う際に発生するクラックの問題を解決するための工法「SRT工法」についてのお話です。
造形と切削が可能な複合加工機OPN250Lを用いて、SUS420J2という材料で造形したサンプルを見てみましょう。
一見問題なく見えますが、側面を見るとクラックが発生しているのが分かります。
このクラックが発生してしまう原因が応力とになります。
そこで、まずは応力が発生する原理についてみていきましょう。
金属3Dプリンターではレーザー光を照射し金属粉末を溶かします。
溶けた材料は徐々に冷えて固まっていくのですが、まさにこの冷えていく過程で引張応力が発生します。
この引張応力は積層する度に増大していくため、次第にベースプレートが反り始め、応力に耐えきれなくなった時にクラックが発生します。
では、SUS420J2では大きいワークの造形はできないのでしょうか?
そこで登場するのが今回ご紹介する「SRT工法」です。
SRT工法では積層するたびに増大する応力を、応力が増えすぎる前に熱処理により定期的に解放することでクラックの発生を防ぐことができます。
SRT工法を活用することでワークの大きさに関係なく造形することが可能となります。
VIDEFITの動画では映像と合わせてより詳しくSRT工法について説明されています。
気になった方は是非一度動画をご覧ください。
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