トルクレンチの種類と特長

トルクレンチとは??

トルクレンチは、ボルトやナットを締め付けるときに使うレンチの一種です。ボルトやナットを締め付ける力には適切な強さがあり、強すぎても弱すぎても支障をきたします。そこで精密機器であるトルクレンチを使えば、適切な強さでネジ類を締め付けることができるようになります。

トルクレンチには、締め付ける力の強さを事前に設定したり、どれくらいの力で締め付けているのか測定したりする機能が付いています。これらの機能を活用することで、ボルトやナットを適正トルクで固定することができます。

トルクレンチの種類

製造業から自動車業界まで幅広い分野で使われているトルクレンチですが、この記事をご覧の方々はバイスの締め付け等に使われている方が多いのではないでしょうか。今回は、トルクレンチの種類と特徴を簡単にまとめてみました。トルクレンチを選ぶ際の参考になれば幸いです。

目次

1_プレート式

トルクレンチの標準形。目盛でトルクを見るため正確にトルク管理が行え、検査用として最適

2_プリセット式

あらかじめ設定したトルク値に達すると「カチッ」という音と手に軽いショックが伝わる。トルク設定は変更可能で、多目的に使用できる。

 

3_ダイヤル式

ダイヤルの目盛と針により、締め付けの変化と結果を表示。左右方向での測定が可能。検査・測定に使いやすい。

 

4_デジタル式

デジタルでトルク値表示。設定トルク値に達すると音と光で知らせるタイプの製品が多い。単位換算など機能がついている製品もある。

トルクについて

トルクとは、ボルトやナットを締め付けるときの力の強さのことです。トルクの強さは「トルク(N・m)=加える力(N)×レンチの長さ(m)」という数式で表されます。つまり、レンチに加える力が大きいほど、用いるレンチが長いほどトルクは大きくなるのです。ボルトやナットにはそれぞれ適正トルクが規定されており、締め付け時のトルクが適正トルクよりも小さいと固定が緩む場合があります。一方、トルクが大きすぎると部品に負荷がかかって破損する場合があります。ボルトやナットを固定するときは、トルクレンチを使って適正トルクで締め付けることが大切です。

トルクの単位

トルクレンチを用いる際、締め付けトルクを確認または設定をするかと思います、今ではほとんどが 「Nm(ニュートン)」という単位で記載されているのですが、古い機械や自動車の中には旧表記である「kgfcm」が使用されている場合があります。「Nm(ニュートン)」と「kgfcm」を誤って設定してしまうと締め付けトルクの値が狂ってしまいますので注意が必要です。
1Nmの時に10.19716kgfcmとなりますので簡単な計算で締め付けトルクを算出することができます。




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